愛知県豊川市が豊川海軍工廠跡地の一部を平和資料館も備えた平和公園として整備する計画を進めていることが,5月11日「豊川海軍工廠跡地保存をすすめる会」の総会で事務局から報告されました.
18年間保存と活用を訴え続けてきた「同会」は大きな前進と評価しています.跡地は名古屋大学の研究施設になっていたので,当時の建築物,防空壕跡,250キロ爆弾のクレーター跡などが風化しながらも現存しています.
毎年2,3回の現地見学会には150人-170人の参加者が詰めかけています.
2009年-11年に市教委は近代遺跡としての調査を行ない,歴史的な価値も確認されました.2013年に設置された「豊川市平和公園(仮称)整備検討委員会」から出された基本構想を元に,2014年は基本計画が作成される予定です.
元工廠関係者,遺族会,すすめる会などが行政や地元団体と協力して平和公園(資料館を含む)をつくることをめざしています.
当日は,立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長の安斎育郎氏による記念講演『戦跡保存と平和資料館建設の意義』がありました.150人の参加者は熱心に話を聴き,質疑応答も活発に行われました.(文責:金子)
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