仙台市のTRAC(東北リサーチとアートセンター)で行われている標記の展覧会をご紹介します.せんだいメディアテークの主催で,私たち「仙台・空襲研究会」もこれまで調べてきた防空壕資料を提供いたしました.
今回は,「しらべの細道」第5回目です.企画者の美術家・伊達伸明氏によると,「しらべの細道」とは研究や事業の準備段階とされる「しらべること」自体の魅力に着目し,必ずしも自己表現を目的としないながらも,着眼点や圧倒的な蓄積ゆえに社会性を持つに至ったさまざまな活動の中から,その魅力やプロセス,記録方法などを紹介するシリーズとのこと.
写真家による防空壕写真は,岩肌の質感や壕内の空気感までもが色鮮やかに表現されており,これらの展示物から来館者それぞれが何かを受けとめてくだされば幸いです.防空壕に関心のある方の他,空襲戦災と関係なく訪れた方々が,別室に配した資料を熱心に読んでくださる姿もあり,多様な伝え方の一つとして大きな可能性を感じました. (文責新妻)
住所:仙台市青葉区大町2-3-22第五菊水ビル3F
開館日:3月29日までの金・土・日,13:00-20:00