神戸平和マップをつくる会で、「さなえさんのて」に続き、神戸空襲体験者の絵本2冊目を出しました。「手をはなしたらあかん―神戸空襲とおとうさん」は山村賢二さんという聴覚障害の方が、1945年6月5日聾学校(現在の県立神戸聴覚支援学校)で垂水区で数少ない空襲にあい、お父様を葺合区自宅で空襲で亡くされた、というお話です。
山村賢二さんは、神戸空襲を記録する会の学校での平和学習に2017年から一緒に行っていただき、体験をお話していただいています。大変鮮明に当時の体験を記憶されていて、3月17日の空襲では、兵庫区大輪田橋で500人が亡くなったという場所にもお父様の会社があるということで、一緒に様子を見に行かれ、惨状に恐怖を覚えたとお話しくださいます。何よりあと2カ月早く戦争が終わっていれば大切なお父様を亡くさなかったのに、と子どもたちにも本当に悔しいとお話しくださいます。手話通訳士の派遣も含め、絵本作成にあたっても神戸ろうあ協会の全面的な支援を受けました。
神戸新聞や毎日新聞、3月17日NHKニュースにも丁寧に取材いただき取り上げていただきました。 (文責:小城 智子)
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